多メディア環境における家族とメディアに関するエスノグラフィー 1999~2003(ロンドンスクール・オブ・エコノミクス大学大学院博士論文)
関東地方在住の多メディア環境にある日本人30家族を中心に行ったメディアに関するエスノグラフィー。マルチサイトエスノグラフィーを用いて、グローバリゼーションや多様な社会変容に直面している現代日本社会におけるオーディエンスの複雑性を理解する。
■博士論文
Takahashi, T. (2003) Media, Audience Activity and Everyday Life―The Case of Japanese Engagement with Media and ICT―. Doctoral Dissertation. The London School of Economics and Political Science, University of London.
■指導教官
ソニア・リビングストーン教授, LSE, ICA(国際コミュニケーション学会)前会長
■論文審査員
ロジャー・シルバーストーン教授, LSE ニック・コードレイ教授、ゴールドスミス校ロンドン大学
■最終論文審査員
デビッド・モーレイ教授、ゴールドスミス校ロンドン大学?ジョン・トムリンソン教授, ノッティンガムトレント大学
英国ダイアナ元妃の国民葬 1997(ロンドン、イギリス)
1997年9月、英国ダイアナ元妃の死によってイギリスはもとより世界中の人々がテレビの前にくぎ付けになり、世界的なメディアイベントの1つとなった。事故から国民葬までの1週間、人々がどのようにメディアと関わり、どのような行動をとったのか?ロンドンで行ったフィールドワークからメディアイベントの受け手として一元的に捉えられがちな受け手の多元性を明らかにする。
■論文
高橋利枝「オーディエンス・アクティビティの多元性に関する定性的分析-英国ダイアナ元妃の事故報道を事例として-」、『東京大学社会情報研究所調査研究紀要』11号 pp.207-226、1998年3月。
メディア環境の変容と視聴者像1995~1998 (NHK放送文化基金委託研究)
放送文化基金の委託研究「人間と映像」プロジェクトの一環として「アクティブオーディエンス研究会」(代表 竹内郁郎東京大学名誉教授)によって実施された武蔵野三鷹ケーブルテレビの視聴者に関する調査研究。
■報告書
高橋利枝『メディア環境の変容と視聴者像』(『人間と映像プロジェクト』竹内郁郎・児島和人・竹下俊郎・古川良治・小尾真理子・高橋利枝)、放送文化基金、pp.45-49, pp.55-65、1998年5月。