NEW PROJECT‼️『人を幸せにするためのAI (AI for Good)」プロジェクト
『ヒューマン・ファースト・イノベーション』
人工知能やロボットは、国境を超えてグローバルにつながり、その影響力も一国に留まらず、世界中に及ぶものと考えられます。2030年、2040年の社会が、人間にとって幸せな社会となるために、『ヒューマン・ファースト・イノベーション』による、国際的かつ学際的なAI研究がますます重要となるでしょう。
AIファーストからヒューマン・ファーストへ
2017年3月にハーバード大学と一緒にAIに関する国際シンポジウム『AI For Social Good』を早稲田大学で開催しました。この国際シンポジウムから学んだことは、AIは人間によって与えられた目的を果たすための手段を最適化していく道具に過ぎないということです。すなわち目的設定は私たち人間がしなければならない。だからこそ私たち人間が「良い社会を作る」という目標を立てる必要がある。その上で人間にとって幸せな社会を作るためにAIに何が出来るかを考えなければなりません。つまりAI社会について考えるとき、AIファーストではなく、ヒューマン・ファーストであるべきなのです。
それでは、ヒューマン・ファーストなイノベーションを起こすにはどうしたらいいのでしょうか?
2017年5月にサンフランシスコで開催されたIEEE Vision, Innovation, Challenges Summit の基調講演で、スタンフォード大学のJames D. Plummer教授は、工学部の学生に対するlife skill educationの必要性について示唆されました。また、STSフォーラムでも、ハーバード大学のEric Mazur教授が科学技術の社会的インパクトの大きさから、科学者に対する社会科学の教育の必要性について強調されました。中でも世界的なロボット研究者であるPaolo Dario先生は、『ロボットと自律的システム』ワークショップにおいて、将来のロボット開発について、ロボット研究者自身の興味や関心で作るのではなく、社会の問題解決のためのロボットが必要と述べられました。
このように自然科学と人文社会科学の壁を超えたクロスディシプリナリーなアプローチが求められています。
『人を幸せにするためのAI/ロボット』について、国内外のAI研究者やロボット工学、法学、宗教、コミュニケーション・テクノロジー、社会学、心理学、哲学、文化人類学、アートなどの専門家と共に、多様な側面から探求していきたいと思います。
プロジェクト
>>AI/ロボット:『人を幸せにするためのAI (AI for Good)」プロジェクト
- グローバルAIナラティブ(ケンブリッジ大学)
- AI時代におけるこころ❤️プロジェクト
- ソーシャル・グッドのためのAI (ハーバード大学)
- 多言語翻訳 (VoiceTra) (NICT)
- ロボットの社会的インパクト
- 若者とAI/ロボット
>>若者とデジタル・メディア (ハーバード大学、オックスフォード大学、LSE)
>>自己実現のための『自己創造 (self-creation)』プロジェクト
- スポーツ・スター の自己創造 (鈴木大地:現スポーツ庁長官)